【埼玉公立高校】内申点の計算方法と加点する特別活動・合格点の目安
高校受験は中学3年生になってから考えれば良いと思っている人はいませんか?
確かに私立高校には入学試験のみで合否のほとんどを決める高校もあります。
しかし、公立高校の場合、内申点はかなり重要です。
内申点に関しても各都道府県様々な考え方ですが、2年生や3年生の成績だけを参考にすることもあります。
言い方を変えるとほかの方法の都道府県もあるということです。
今回は埼玉県の公立高校の入試の仕組みや内申点のことを説明しています。
この記事を読むことで、埼玉県の公立高校の入試方法を理解できます。
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埼玉県の公立高校受験に必要な内申点とは?
公立高校の入試は都道府県ごとによって異なります。
それぞれに違いはありますが、基本的に学力調査・面接・内申点の3つが主な選考基準になっているようです。
ここでは、埼玉県の公立高校入試の仕組みや内申点の計算方法を簡単説明します。
内申点の仕組みを理解して対策を考えましょう。
埼玉県の公立高校入試の仕組み
埼玉県の公立高校入試の仕組みは、「学力調査」「調査書」が基本で「面接」を取り入れている高校もあります。
大まかなスタイルは、他の都道府県と大きな違いはありません。
「学力調査」は、入試当日に行う学力試験のことです。
朝から順に国語・数学・社会・理科・英語を各50分100点満点で行います。
「調査書」は、内申書のことです。
内申書の内容は、「学習の記録」「特別活動等の記録」「その他の項目の記録」があります。それぞれの内容は後ほど説明します。
「面接」はすべての高校で行う訳ではありません。
全体的に偏差値の高い高校の入試には面接は含まれていない傾向があります。
埼玉県の内申点の計算方法
埼玉県の調査書(内申点)は、 「学習の記録」「特別活動等の記録」「その他の項目の記録」があると説明しました。
ここでは、各項目を詳しく説明します。
学習の記録
埼玉県は、1年生の3学期・2年生の3学期・3年生の2学期の成績表が学習の記録になります。
3年生だけは、2学期になっていますので注意が必要です。
国語・数学・英語・理科・社会・保険体育・技術家庭・音楽・美術の9科目を5段階評価で表します。

特別活動の記録
特別活動の記録は、「部活動」「学級や生徒会活動・学校行事」が数値評価されます。
基準点に関しては、次の項目で詳しく説明します。
部活動は、「運動部」「文化部」にそれぞれ加点要素があります。

その他の項目の記録
その他の項目の記録は、基本的には「英検準2級」「漢検2級」「数検2級」などの資格を所有すると加点要素になります。
また、学校によっては「皆勤賞」なども加点します。
その他の項目に関しては、高校によって様々なことを評価しています。
総合的に見て「部活動」「生徒会活動」「資格検定」は王道です。

内申点は成績と学校生活が基準
ここまでの説明で埼玉県の公立高校入試に関する仕組みが理解できたと思います。
基本的に内申点と当日の学力調査という形式は、さほど他の都道府県と変わりません。
最も特徴的な部分は、内申点の要素が比較的3年間を対象としている部分です。
もちろん高校によって、当日の試験に比重をおいている高校も多いです。
学習の成績も比率的に見れば、1年生よりも2年生や3年生の方が重要になるのは当然の流れだと思います。
総合的に日頃の学校生活を大切にしている生徒が有利になる仕組みです。

内申点の扱いは高校によって異なる
内申点の評価の仕方は、高校によって異なります。
学習評価の比率以外にも部活動や生徒会活動の扱いも定められていません。
特定の部活動に秀でている高校だと、中学時代に該当する部活で活躍をしている受験生に対してプラス評価をする高校もあるようです。
まとめ
- 埼玉の公立高校入試は、学力検査・面接・調査書
- 内申点の対象と比率は、中1の3学期(1):中2の3学期(1):中3の2学期(2)
- 内申点の加点要素は、特別活動や資格など
埼玉県公立高校受験の内申点に部活や特別活動は影響する?
埼玉県の高校入試に内申点が重要な役割があることは理解できたと思います。
学習に対する評価の仕方や比率のある評価などは、他の都道府県にも似たスタイルはあるようです。
ここでは、「部活動」と「特別活動」を中心に説明します。
部活動や生徒会活動などは、どのように内申点に関係するのでしょうか?

埼玉県の内申点には部活や特別活動は影響するのか?
埼玉県の内申評価の特徴は、中学校生活3年間を総合的に評価する仕組みです。
この評価方法の賛否はともかく、当然のように部活動や特別活動は内申点に関連します。
部活動は運動部でも文化部でも良いので、所属して参加をすることが重要です。
せっかく入部をしても幽霊部員では、マイナス要素にしかなりません。
特別活動は、委員会活動や生徒会活動をはじめ、ボランティア活動なども加味されます。
「部活動」「学校生活(委員会・生徒会)」を基本に「資格」を加えて評価します。
今回の説明では、便宜上「部活動」と「特別活動」としています。

部活動で内申点を加点するには?
埼玉県の内申点を部活動で加点するには、いくつかの決まりがあります。
中には特例もありますが、基本的なことを掲載しておきます。
■運動部:
全国大会出場
関東大会出場
県大会ベスト8以上(個人の場合はベスト16以上)
県大会や準ずる大会への出場や部長・副部長
■文化部:
全国大会出場または出展
関東大会出場または出展
地区大会のある県大会出場または出展
地区大会の入賞・入選
部長・副部長
※団体競技の部活動の場合は、登録メンバーに含まれていることが条件になります。
特別活動で内申点を加点するには?
ここで説明をする特別活動は、「委員会活動」「生徒会活動」などの校内活動をはじめ、「資格保有」などが含まれます。
■生徒会活動:
生徒会長・生徒会副会長・その他の生徒会役員
学校行事の実行委員長
学校対抗駅伝の代表他
■資格保有:
英検準2級
漢検2級
数検2級
新体力テストA評価
上記のような活動や資格を取得することで、加点されることになります。
学力調査と内申点の得点を合否に利用することはわかっているので、できる範囲で活動をしましょう。
内申点にはそのほかに加点要素はあるのか?
内申点には、その他にも「皆勤賞」なども加点としている学校もあります。
また、特定の部活動での活躍が有利になる高校も存在します。
例えば野球や吹奏楽などで全国大会に出場をしているような強豪高校だと中学校で野球部や吹奏楽部に入部をしいる受験生で優秀な成績を残していれば、加点対象になります。
まとめ
- 委員会・生徒会活動やボランティアなどの特別活動で内申点アップ
- 全国大会出場など、部活動の活躍で内申点アップ
- 英検や漢検などで資格保有で内申点アップ
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埼玉県の公立高校。合格ラインの目安は?
埼玉県公立高校の合格ラインの目安と学力調査と内申点の比率を掲載しておきます。

見方は以下のようになっています。
埼玉県公立高校合格偏差値の目安 学力段階10A・10B
埼玉県公立高校合格偏差値の目安 学力段階9A
埼玉県公立高校合格偏差値の目安 学力段階9B
埼玉県公立高校合格偏差値の目安 学力段階8A
埼玉県公立高校合格偏差値の目安 学力段階8B
埼玉県の内申点は、中学1年生~中学3年生すべてが影響する
公立高校の入試は全国的に内申点と学力調査が中心になっています。
特に内申点は各都道府県で独特の考え方があります。
ここでは、埼玉県の公立高校の内申点の特徴と良い面や悪い面を考えてみます。

都道府県によって異なる内申点の考え方
公立高校入試のほとんどに内申点と学力調査が使用されています。
中学受験や大学受験では推薦入試を除いて、ほとんど内申点は影響がないだけに不思議な部分もあります。
実際に学力調査に関しては、基本的に「英・数・国・理・社」といった科目がテストに用いられます。
一方内申点に関しては、ほとんどの都道府県で独特の考え方になっています。
埼玉県の内申点は中学生活3年間を考慮する仕組み
埼玉県の公立高校入試の内申点は、中学1年生~中学3年生までを対象としています。
3年間の学校生活を真面目にコツコツと送った受験生に有利になるようにしているのかもしれません。
このやり方が正しいかどうかは別として、現状の埼玉県の高校入試では中学1年から充実した中学校生活を送る必要があります。
内申点を良くするには、学習面はもちろんですが、部活動や生徒会活動にもできるだけ参加をする必要があります。

埼玉県の内申点の仕組みのメリット
埼玉県の内申点は、中学1年生~中学3年生までの評価になっています。
このため、生徒は積極的に部活動や生徒会活動に参加をする必要があります。
自主的に参加をするのが望ましいとは思いますが、部活動や生徒会活動に参加をするのは悪いことではありません。
内申書を意識した行動であっても懸命にやることが大切です。
学習面においても、中学3年生になってから慌てることを考えれば、学習の習慣という意味でも悪い方針ではないのかもしれません。
埼玉県の内申点の仕組みのデメリット
埼玉県の内申点の仕組は、完全なものという訳ではありません。
部活動で活躍といっても努力だけではどうにもできないこともあります。
また、生徒会活動などは生徒個人の性格などもかなり影響しますので、今の方針だと特定生徒だけが有利になる危険性が考えられます。
内申点はある程度「努力点」というものがあっても良いと思います。
特に生徒会や部活動の行動に関しては、少々疑問もあると感じています。
まとめ
・埼玉県の公立高校入試は、『学力調査』『内申書』が基本。
・公立高校によっては、『面接』も取り入れている
・内申点は、3年間真面目にコツコツと送った受験生が有利に
・内申点は、『学習の記録』『特別活動等の記録』『その他の項目の記録』
埼玉県の高校入試の仕組みや内申点についての説明をしました。
埼玉県の内申点は中学1年生から影響します。
学習面は、中学1年生の時から学習習慣をつけることは重要です。
日頃の学習成果が定期テストや入試に結果として出ることは自信にもつながります。
一方で部活動や生徒会活動に関しては、生徒個々の成長率を評価の対象にしなくてはいけません。
今のスタイルの方がわかりやすいですが、問題点もあります。
埼玉の高校受験で内申点の仕組みを理解することと、日頃からの学習はとても大事です。