【母子家庭】公立高校で学費を免除できる方法や奨学金をもらう方法
ほとんどの母子家庭(シングルマザー)は、中学生から高校を卒業するまでの学費がきついと言います。
確かに学費の負担は大きいです。ほかにも、高校生くらいになると学費以外も高くなってきます。
いくら節約してもお金の悩みは減りませんが、学費の負担を減らす支援金があることは知っていますか?

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母子家庭だから公立高校の学費が免除されるってホント!?
母子家庭(シングルマザー)だから学費が免除されるという考えは間違っています。
理由は、世帯収入によって支援金を貰えるか貰えないかが別れるからです。
高等学校等就学支援金で無償化!?
2020年度現在、高等学校等就学支援金のおかげで公立高校の高校授業料は基本的に無償です。
文部科学省が高等学校等就学支援金という制度で、授業料を負担しているのです。
ここで注意してほしいのが、授業料のみ無償化ということ。授業料以外の学費は、家計の負担です。
高等学校等就学支援金を利用するには、条件があります。詳しくは、のちほど説明しますが簡単にまとめました。
平成30年6月まで
市町村民税所得割額が、『304,200円未満』の世帯が対象
平成30年7月以降
市町村民税所得割額+道府県民税所得割額が、『507,000円未満』の世帯が対象
公立高校に行く前に知っておきたい負担する費用
まず最初に必要なのが受験料。その後は、入学金が必要です。
公立高校の受験料と入学金は、
- 受験料:2,200円
- 入学金:5,000円
福岡県は受験料2,100円と、都道府県によって違いはありますがほぼ同じくらいの費用です。
公立高校の授業料以外に負担する費用
公立高校の受験料や入学金以外に、卒業まで以下の費用が必要です。
- 学校教育費用:
修学旅行代など学校行事や教科書など教材費用を学校に納める費用 - 学校外活動費用:
学校以外の活動費用。大学受験を考えているのであれば、塾や参考書、問題集などの費用 - その他にかかる費用:
交通費などの費用。通う上で意外と見落としやすいので注意


【母子家庭】公立高校の学費は年間どれくらい必要なのか?
公立高校1年間で必要な学費について説明します。負担がどれくらいになるのかの目安として見てください。
公立高校で必要な2つの学費
公立高校で必要になってくる学費は大きく分けて2つ。
A:学校教育費
主に学校内や学校生活に深く関連する費用
B:学校外活動費
学校生活外の部分になるので個人差が大きくなる費用
A:学校教育費〜公立高校の場合代表的な6つ〜
学校教育費用は、学校生活に深く関連する費用です。
授業料
公立高校に支払う授業料です。
高等学校等就学支援金は、授業料の支援にあてられています。
修学旅行・遠足・見学費
修学旅行・遠足・見学費など学校行事にかかる費用。
行事に参加をしなかった場合は返却されることもあります。
学校納付金
学校納付金は、入学試験検定費用をはじめ入学金や生徒会費、PTA会費などの費用。
図書、学用品費
学校で使用する書籍類や文房具などの費用。
教科外活動費
教科外費用というのは、部活動などで必要な費用を個人で負担した場合の費用。
例えば、吹奏楽部だと学校の楽器ではなく自分で購入した場合などが該当します。
通学関係費
徒歩や自転車の場合、基本交通費は必要ないですが、電車やバスを利用する場合は定期代などが必要です。

B:学校外活動費〜公立高校の場合代表的な3つ〜
公立高校の「学校外活動費」とは、学校で必要な費用(学校教育費)以外に家庭から支出している費用のことです。
補助学習費(家庭内受験対策費)
学校の定期テスト対策や大学受験を視野に入れている高校生の多くは参考書や問題集を購入します。
大学受験でも国立となると科目数も多いので必然的に費用も増加します。
補助学習費(塾、または家庭教師等受験対策費)
大学受験を視野に入れている受験生の多くが予備校や塾に通っています。
中には塾に通いながら、家庭教師を利用して万全な対策を考えるご家庭も多いです。
その他の学校外活動費(その他の学習活動やスポーツ活動などの費用)
スポーツであれば、地域のクラブチームに所属をしている場合はその費用がかかってきます。
また、美術館や博物館などの見学することで、自身の様々な向上に関する費用がここに分類されます。

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母子家庭だから不安な学費。公立高校の学費が免除になる方法とは?
高校生にもなってくるとご飯の食べる量も多いし、スマホなども欲しがりますよね。
夫婦共働きの家庭であればさほどきつくないと思いますが、母子家庭(シングルマザー)だと学費や生活費など負担がきついと思うシンママは多いです。
ここでは、母子家庭などを含む世帯収入(9,100,000円)以下の家庭を対象とした支援金・奨学金制度について説明します。
「就学支援金」と「奨学給付金」
公立高校の支援には、『高等学校等就学支援金(授業料)』と『高校生等奨学給付金(授業料以外の教育費)』があります。
(11月下旬以降) |

就学支援金:高等学校等就学支援金とは?
引用『文部科学省「https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342674.htm」』
公立高校(全日制)
支給額:年間118,800円(月9,900円)
公立高校(定時制)
支給額:年間32,400円(月2,700円)
高等学校等就学支援金とは、文部科学省があなたの代わりに授業料を払ってくれる制度です。
よって、授業料を公立高校に納めなくても授業が受けれるという解釈です。
ただし、市町村民税所得割額+道府県民税所得割額が、『507,000円未満』の世帯が対象です。(平成30年7月以降)


勤務先の会社から6月くらいに配布されます。
市町村民税・県民税税額決定・納税通知書
住んでいる市町村から郵送されてくる通知書。年4回に分けて支払います。
市町村民税・県民税課税(非課税)証明書
住民票がある市町村役場などで発行してくれる証明書。手数料がかかります。
奨学給付金:高校生等奨学給付金(授業料以外)
高校生等奨学給付金制度とは、授業料以外で必要な教育費を給付してもらえる制度です。
都道府県が給付し、文部科学省がその費用の一部を補助しています。
授業料以外の教育費とは?
□入学学用品費
□教科書費
□教材費
□学用品費
□通学用品費
□教科外活動費
□生徒会費
□PTA会費
□修学旅行費

高校生等奨学給付金の対象となる家庭とは?
対象となる主な家庭
例)福岡県
生活保護受給世帯
給付額の目安

母子家庭で収入で困っているシンママにおすすめ方法
母子家庭での所得が910万未満なら、高等学校等就学支援金と高校生等奨学給付金を両方利用することができます。
これなら母子家庭でも、大学受験を視野に入れた計画をたてることができます。
もちろん、お子さんの頑張りも必要になります。
ただ、大学受験には学習意欲と学力向上を目的とし学費免除などの待遇が受けられるスカラシップ入試などもあります。
大学受験への可能性も広がりますのでぜひ検討してみて下さい。
高校生等奨学給付金の問い合わせ一覧
財務課(育英班) | ||
教育庁都立学校教育部高等学校教育課 | ||
総務部企画計理課 | ||
学校企画課 情報・運営グループ | ||
公立高校に通うために学費以外に必要な費用とは?
公立高校に3年間通うには、一般的に言われている学費以外にも様々な費用が必要です。
金額は個人差がありますが、事前に知っておくだけでも違っていきます。

ポイント1:入学時から学費はチェックしておくこと
高校入学時は、様々な費用が一気にかかります。
一般的な公立高校だと制服代やかばんはもちろん、教科書や学用品も有料です。
特に文房具や生活備品などは、単体だとさほどでもありませんが、重なるとそれなりの金額になります。
また、部活を頑張りたいなら部活用の道具やバッグなども必要です。
ポイント2:意外とかかる通学費用もチェックしておくこと
公立高校だけに限ったことではありませんが、意外に見落とすのが交通費です。
自転車や徒歩であれば問題ないのですが、電車やバスだと定期代が必要です。
電車も私鉄よりもJRの方が高い傾向です。
またバスに至っては、高校生の定期とは思えないほど高く定期券を購入しないという生徒もいるくらいです。
交通費は学校に通う以上、かならず必要なお金です。
どれくらい必要になってくるのか?また、節約できる方法はないのか?など、前もってチェックしておきましょう。
ポイント3:大学受験を考えているなら早めの受験対策を
大学受験を検討しているなら、予備校や学習塾の受験対策を視野に入れた方がいいです。
もちろん、勉強のサポートとしてオンライン学習で受験対策する生徒も増えています。
ただし、私立進学校や公立高校でも県内トップレベルであれば問題ありません。
一般的な公立高校から現役で難関国公立大学を目指すのは、かなりの努力が必要です。
なるべくお金をかけずに大学受験に挑戦するなら、早い段階から成績を上げる対策が必要です
まとめ
国や都道府県の制度を利用すれば、家計の負担はグンと減ります。
シンママとして経済的に苦しい気持ちは一緒です。
ただ、できることがあるってことにも気づけたと思います。
子供の高校受験は、義務教育を終えて初めて自分の人生を決める選択です。
親の都合で子供の人生をあきらめさせるのではなく、ちょっとした努力で道は大きく開きます。
シンママとしてできることを精一杯し、頑張って子供の人生をサポートしてあげましょう。